FILE.05 ECUの取り外しとROMの交換  



手軽に出来るパワーアップの中にECU内部のROM交換があります。
リミッター、燃料の濃さ、点火時期を制御する情報が入っているROMを交換することで実現します。
アフターパーツでは、純正ECUの下取りを含めECU本体の交換がほとんどだと思います。
しかし、ECUのROM取り付け部分をソケット化することにより複数のROMを使用することも可能です。
今回はこのソケット化を施したECUに交換します。
チューニングメーカーから出しているECUへの交換方法も全く同じです。

ちなみに、今回開けてみたら既にソケット化されているECUが付いていて、ROMだけノーマルだったことが判明しました。
車両を中古で買った場合はこういうオチもあるので、まずは調べてみた方が良いかもしれません。
ROMだけならばECU丸ごとよりも安価に入手出来る場合もあります。
ECU交換の前にバッテリーのマイナス側ターミナルを外しておきます。
これはECUのリセットを行うためです。

ECUは助手席の左隅のカバーの下にあります。
このカバーを外すため、矢印のボルトを取り外します。
足下の奧にもう1本ECUユニットの固定と共用になっているボルトがあります。
カバーの一部がドアサイドのモールの下に潜り込んだ格好になっているので、このモールを取り外します。
一番前のビスを外せば、多少キツイながらもカバーの取り外し自体は可能です。
カバーを外すとECUが見えます。
ECUは矢印の2本のボルトを外すと車体から取り外すことが出来ます。
ECUの配線は矢印のボルト1本を外して、カプラ全体を引き抜くと外れます。
結構固いと思います。
ECUのAssy交換の場合は、逆の手順で新しいECUを取り付けます。

ROMの交換を行う場合は、取り外したECUの四隅のネジを外してECUを開きます。
矢印のネジを外してサブ基板を動かします。
白丸で囲まれたところがROMです。
ノーマルECUはROMがハンダ付けされていますが、写真のように一度ROMを取り外してソケットを取り付けると簡単にROMの交換が出来るようになります。
ROMをソケットに差すと写真のようになります。
斜め差しなどにならないように確実に差し込みます。
ROMの交換が終わったら逆の手順で組み付けます。
ROMをソケットに差す時とECUに配線を取り付ける時は確実に差し込まれているか確認します。
ECUの取り付けが完了したら、バッテリーのマイナスターミナルを取り付けて完成です。

今回取り付けたROMは個人で開発したものでしたが、十分満足出来るものでした。

満足度:★★★★